年賀状じまいで後悔しない方法

もらった年賀状の中に「年賀状は今年限りにします」といった年賀状じまいのメッセージを見かけることがあります。年賀状じまいの注意点や後悔する場合の理由、さらに年賀状を自然に復活させる方法や手間なく年賀状をつくる方法も紹介します。

年賀状じまいの意味とは？

年賀状じまいとは、年賀状を出すのをやめることです。やめる前年の年賀状に「今年を最後にします」といった一言を書き添え、翌年から出さないようにする方法が一般的です。

70代や80代のシニア世代の場合、高齢になって体力的に年賀状の準備が難しくなったり、終活の一環としてやめたりすることが多いようです。60代で定年を迎えて、年賀状じまいを考える人もいます。最近はデジタル化や節約志向などから、40代や50代など早めに年賀状じまいをする人も増えてきました。

年賀状じまいを出すときの注意

年賀状じまいは、する側はすっきりすることが多い一方で、受け取った側は突然関係が絶たれるようで寂しさを感じることがあります。年賀状じまいを伝える年賀状には、「年賀状は今年で最後にさせていただきますが、これからも変わらぬおつきあいをお願いします」など今後の関係についてフォローする一言を忘れずに入れておくとよいでしょう。メールやSNSの連絡先も書いておくと、これからもつながり続けたいという気持ちを表すことができます。

年賀状じまいで後悔する理由

年賀状じまいをしたものの、次のような理由から後悔することがあります。

・年賀状が唯一の連絡手段だった人と関係が途切れてしまった
・元旦に年賀状が届かないのがなんだか寂しい
・失礼と思われなかったか気になってしまう
・定年後につながりを復活したくなった
・送ってくる人への返信で結局準備が必要

年齢を重ねるほど、新たな人と出会う機会は減ります。気心が知れた人との細く長いつきあいが心地よく感じられることも少なくありません。

どうしても準備が大変だという人は、一気に完全な年賀状じまいをするのではなく、まずは人間関係を見直して、義理で出していた人への年賀状はやめ、大切な人だけに絞るところからはじめるのも一つの方法です。

年賀状を自然に復活させる方法

年賀状じまいをすると、SNSで頻繁にやりとりしていない人との縁が途切れて寂しくなることもあるようです。また、コロナ禍を経て久しぶりの友人との再会がうれしく、再び年賀状を送りたくなることもあるかもしれません。年に一度、自然なかたちでやりとりできるのが年賀状のよさです。

年賀状じまいを宣言した手前、復活するのはなんだか恥ずかしいと思う人もいるかもしれませんが、長い人生の中では、年賀状を書けない時期もあるのも自然なこと。義理ではない大切な相手なら、むしろつながりが復活したことを喜んでくれたり、元気に過ごしていることがわかって安心してくれたりするでしょう。

年賀状を復活させるときは難しく考えず、「年賀状をやめたものの、なんだか寂しくなってしまい、また再開させてください」「やはり年に一度のごあいさつは続けていきたいと思い、今年から再開させていただくことにしました」「長くご無沙汰してしまいました。時間ができたので再開したくなりました」など素直な気持ちを添えて送るのが一番です。

近年はデジタル疲れでSNSから遠ざかる人もいて、年賀状がもつアナログならではの温かさが見直されています。年賀状を復活させる人はますます増えていくかもしれません。

年賀状は効率的なコミュニケーションツール

年賀状じまいのメリットは、忙しい年末に面倒な年賀状づくりをしなくて済み、時間や手間の節約になること。逆に、面倒でなければ年賀状じまいをしなくてもいいという人もいるのではないでしょうか。

年賀状は準備の手間がかかって非効率というイメージがあるかもしれませんが、いまは年賀状サービスを使えば、スマホ一つでかんたんに送ることができます。印刷や宛名印刷、さらには投函までおまかせできるサービスもあります。

メールやSNSのように、必ずしも相手によって文面を大きくアレンジする必要はなく、全員にまったく同じ文面を送っても違和感がありません。大勢に年始のあいさつをする場合は、個別のメールやSNSより年賀状のほうが効率的なケースもあります。既読通知や返信を気にすることなく、お互いが好きなタイミングで楽しみながら、ゆるくつながれるのもメリットです。

年賀状をかんたんにつくる方法

年賀状づくりでよくある「面倒」を解決する具体的な方法を紹介します。

1.「年賀状の印刷が面倒くさい」を解決

自宅のプリンターを使っていると、汚れやこすれ、インク切れなどのトラブルはよくあること。年賀状印刷サービスを利用すれば、プリンターは不要。年賀状を購入する必要もありません。宛名印刷も利用すればさらに時短になります。

2.「一言メッセージを書くのが面倒くさい」を解決

一枚ずつ手書きの一言メッセージを書こうとすると、かなり時間がかかって大変。それでも手書きの文字にこだわりたい人には、フジカラーの年賀状の「手書き機能」がおすすめ。自分が書いた文字をスマホで撮影するだけでデザインに取り込めます。

一人ひとりに違うメッセージを書きたいときは、「ひとことコメント追加機能」が便利。宛名面の左側に宛先ごとに短いコメントを入れることができます。久しく会っていない人には自分の近況報告を、最近会った人にはそのときのエピソードなどを入れると読んで楽しいメッセージになります。

3.「年賀状の住所管理が面倒くさい」を解決

フジカラーの年賀状なら、一度注文すれば翌年も同じ住所録を使えます。パソコンや住所管理のための専用ソフトは不要です。ちなみに年賀状じまいをもらったら、早めに住所録を更新しておくのがおすすめ。1年後だと忘れていて、うっかり出してしまうことがあります。

詳しくは、「面倒な年賀状づくりをかんたんにする方法」も参考にしてみてください。

年賀状は1年に一度、相手のことを思う大切な時間。慌ただしい年末に「少しでも自分のことを考えてくれた」と思えるから、受け取った側の喜びにもなります。年賀状じまいを決める前に、まずは便利なサービスを活用して、大切な人との小さな交流を続けてみませんか。

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