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年賀状の由来と歴史、豆知識

昔から大切な人と交わされてきた年賀状。そこには人とのつながりを大切に、相手を思いやる日本人の心が現れています。メールが普及した現在でも年賀状の販売枚数は国民一人あたり約12枚。ところでこの風習、一体いつから始まったかご存じですか?

年賀状の由来と歴史

平安時代にもあった!年賀状は日本の伝統文化

2024年 写真入り年賀状

2024年 イラスト年賀状

年賀状の歴史は古く、平安時代までさかのぼります。現存する日本最古の年賀状といわれるのが、平安時代の学者である藤原明衡が作った手紙の文例集『庭訓往来』の中にある正月の文例。「春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候」(春始御悦向貴方先祝申候訖)とあります。

同時に平安時代頃からは年の初めにお世話になった人や親族の家をまわって挨拶をする「年始回り」の習慣も広まりました。これは大正時代あたりまで広く行われ、正月は挨拶のために行き来する人々で通りが混雑するほどだったとか。

江戸時代になると付き合いが広くなり、書状で挨拶を済ませることも増えていきます。新年を祝う書状を届けるのには飛脚が活躍しました。また、この頃には玄関に「名刺受け」を設置し、不在時にはお祝いの言葉を書いた名刺を入れてもらうという簡易スタイルも登場。現在でも仕事の年始回りでは「謹賀新年」など賀詞入りの名刺を使うことがありますね。このように、年始回りを簡略化したものが年賀状のルーツだといわれています。

元日の消印が大人気!担当者は不眠不休で作業に

年賀状を出すことが一般に広がったのは、明治4年(1871年)の郵便制度開始がきっかけ。明治6年(1873年)に郵便はがきの発行が始まり、明治20年(1887年)頃には年賀状も激増しました。元日の消印をねらって年末に投函する人も増え、郵便局員たちは文字通り、不眠不休で消印作業にあたり、押印担当者の右手はマメで腫れ上がるほどだったそうです。

そこで取り入れられたのが、現在と同じように年末のうちに受け付けて元日に配達する年賀郵便の特別取扱いです。明治32年(1899年)に導入され、徐々に全国に広がりました。その後、お年玉付年賀はがきが昭和24年(1949年)12月から発行されるなどして、すっかり国民的行事になった年賀状。明治38年(1905年)には約1億枚だった年賀状もピークの平成16年(2004年)には約44億5000万枚まで増えました。

豆知識!お年玉付年賀はがきの初代賞品は?

お年玉付年賀はがき

お年玉付年賀はがきは昭和24年(1949年)12月から発行されました。

初回の特賞はミシン。その後は、電気洗濯機、電子レンジ、ビデオテープレコーダーなどが賞品として用意され、最近では国内外の旅行や液晶テレビなども並びました。

平成26年(2014年)用から1等の賞品が現金になっているのは、個人の好みが多様化している世相を反映しているといえそうです。ちなみに令和6年(2024年)用の商品の1等は現金30万円のほかに、電子マネーギフト(31万円分)または2023年発行特殊切手集&現金20万円の組み合わせも選べます。

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おしゃれな年賀状デザイン

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